【ロッテ裏金疑惑まとめ】起訴されたロッテ創業家一族5人の関係や容疑とは?

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韓国のソウル中央地検は19日、ロッテホールディングス創業者の辛格浩(シン・ギョクホ、重光武雄)氏、韓国ロッテグループの辛東彬(シン・ドンビン、重光昭夫)会長、辛東主(シン・ドンジュ、重光宏之)前副会長の3人を在宅起訴しました。
【日経】ロッテ、日韓一体経営に停滞も 会長ら在宅起訴

今回の創業家3人の在宅起訴を受けて、ロッテグループに対する4ヶ月にもおよぶ捜査も終了したわけですが、今回のロッテの裏金疑惑とはどのようなものだったのでしょうか。

経緯と容疑についてまとめてみました。

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今回の騒動で起訴された5人とは?


出典:www.nikkei.com

辛格浩(重光武雄)氏


出典:www.sankei.com

ロッテホールディングス創業者。東彬(昭夫)氏、東主(宏之)氏、英子氏の父。

重光 武雄(しげみつ たけお、1922年11月3日 – )は、日本の実業家。日本統治時代の朝鮮慶尚南道蔚山郡(現・蔚山広域市)出身の在日韓国人一世。本名は辛 格浩(シン・キョクホ、またはシン・キョッコ、신격호)。ロッテグループ会長、日本プロ野球のチーム千葉ロッテマリーンズと大韓民国プロ野球のチームロッテ・ジャイアンツのオーナーを務める。韓国第5位のロッテグループ財閥の総帥。
出典:ja.wikipedia.org

辛東彬(重光昭夫)氏

韓国ロッテグループ会長。格浩(武雄)氏の次男。

東京都出身の韓国籍の実業家。
ロッテホールディングス副会長、韓国ロッテグループ会長、プロ野球球団千葉ロッテマリーンズオーナー代行。
出典:ja.wikipedia.org

辛東主(重光宏之)氏


出典:www.sankei.com

ロッテホールディングス前副会長。格浩(武雄)氏の長男。

辛英子(シン・ヨンジャ)氏


出典:japan.ajunews.com

ロッテ奨学財団理事長。格浩(武雄)氏の長女。

徐美敬(ソ・ミギョン)氏


出典:plaza.rakuten.co.jp

格浩(武雄)氏の内縁の妻。

ロッテ裏金疑惑の経緯

韓国ソウル中央地検がロッテグループの捜査を開始したのは今年の6月でした。

2016年6月

6月10日と14日に、格浩(武雄)氏と東彬(昭夫)氏のオフィスや自宅など、17ヶ所にもおよぶ一斉家宅捜索をおこなっています。

6月10日と14日、ソウル中央地方検察庁は3000億ウォン(約270億円)を超える背任と横領の疑いで、ロッテグループの重光武雄(辛格浩)総括会長と重光昭夫(辛東彬)会長のオフィスと自宅、ロッテグループ系列会社、役員の自宅など17ヵ所の家宅捜索を一斉に行った。
出典:business.nikkeibp.co.jp

2016年7月

7月7日には、格浩(武雄)氏の長女でロッテ奨学財団理事長の辛英子(ヨンジャ)氏が逮捕されました。

韓国のソウル中央地検は7日、ロッテ免税店への出店をめぐり業者から裏金を受け取った疑いなどで、ロッテグループの創業者、重光武雄(韓国名・辛格浩=シン・ギョクホ)氏(93)の長女でロッテ奨学財団理事長の辛英子(ヨンジャ)容疑者(73)を逮捕した。
出典:www.sankei.com

2016年8月

8月26日には、東彬(昭夫)氏の側近であった李仁源(イ・インウォン)副会長がソウル郊外で自ら命を絶っています。

韓国ロッテグループのナンバー2で辛東彬(シン・ドンビン、日本名:重光昭夫)グループ会長の最側近である李仁源(イ・インウォン)政策本部長(副会長)が26日午前、ソウル近郊で首をつって亡くなった状態で見つかった。ソウル・竜山区に居住する李氏は前日午後10時ごろ、散歩に出ると外出したまま帰宅しなかった。遺体発見現場近くに止められていた李氏の車の中からはA4用紙4枚の遺書が見つかった。遺書には「先にいってすまない。辛東彬会長は立派な人だ」と、個人的な心境とともに辛会長をかばう内容が書かれていた。李氏はグループの不正資金疑惑に絡み、当日午前9時半からソウル中央地検で取り調べを受けることになっていた。
出典:japanese.yonhapnews.co.kr

2016年9月

9月に入り、捜査は大詰めを迎えています。

まず1日に検察は東主(宏之)氏を事情聴取しています。

韓国検察は1日、韓国のグループ会社から不当に報酬を得た疑いがあるとして、ロッテホールディングス(HD、日本)前副会長の辛東主(シン・ドンジュ、重光宏之)氏を事情聴取した。
出典:www.nikkei.com

20日には、東彬(昭夫)氏がソウル中央地検による事情聴取のため出頭しています。

「裏金については知らない」と供述し、背任の疑いに関しても「経営上の判断によるものだ」と否認しています。

昭夫氏は同地検に出頭してから約18時間後の21日午前4時すぎ、取り調べを終えて帰宅した。聯合ニュースによると、昭夫氏は「裏金について知らない」と供述、背任の疑いに関しても「経営上の判断によるものだ」と否認した。
出典:www.sankei.com

 27日には徐美敬(ソ・ミギョン)氏が在宅起訴されました。

ソウル中央地検は27日、辛格浩(シン・ギョクホ、重光武雄)ロッテ総括会長(94)と事実婚関係の徐氏を特定犯罪加重処罰法上の脱税の疑いで在宅起訴したと明らかにした。
出典:japanese.joins.com

28日にはソウル中央地裁は東彬(昭夫)氏を召喚し審問しましたが、29日には検察の逮捕状請求を棄却しています。

ソウル中央地裁は29日未明、韓国ロッテグループ会長の重光昭夫(韓国名・辛東彬=シン・ドンビン)氏(61)に対する検察の逮捕状請求を棄却した。同地裁は28日、昭夫氏を召喚し尋問していた。
出典:www.sankei.com

2016年10月

10月18日、ソウル中央地検は格浩(武雄)氏、東彬(昭夫)氏、東主(宏之)氏の3人を在宅起訴し、一連の捜査が終結しています。

韓国のソウル中央地検は19日、韓国ロッテグループの辛東彬(シン・ドンビン、重光昭夫)会長、ロッテ創業者の辛格浩(シン・ギョクホ、重光武雄)氏、武雄氏の長男で日本のロッテホールディングス(HD)前副会長の辛東主(シン・ドンジュ、重光宏之)氏を在宅起訴したと発表した
出典:www.nikkei.com

起訴された5人の容疑とは?

今回の事件では辛英子(シン・ヨンジャ)氏が逮捕、その他4人は在宅起訴となっています。

辛格浩(重光武雄)氏

格浩(武雄)氏は内縁関係にある徐美敬(ソ・ミギョン)氏らにロッテホールディングス株を譲渡した際の贈与税脱税の疑いが持たれていましたが、検察は脱税の罪に加えて、親族への不当報酬や映画館の独占運営権の不当供与など昭夫氏にかけた背任や横領の罪を武雄氏にも適用しています。

武雄氏については内縁関係にある徐美敬(ソ・ミギョン)氏らにロッテHD株を譲渡した際の脱税の疑いが持たれていたが、検察は脱税の罪に加えて、親族への不当報酬や映画館の独占運営権の不当供与など昭夫氏にかけた背任や横領の罪を武雄氏にも適用した。
出典:www.nikkei.com

辛東彬(重光昭夫)氏

東彬(昭夫)氏は東主(宏之)氏ら親族3人に不当に報酬を与え計508億ウォン(約47億円)を横領したほか、グループの映画館の売店の独占運営権を親族の経営企業に不当に与えるなどし、計1245億ウォン(約115億円)の損害をグループに与えた背任に問われています。

ソウル中央地検は9月に東彬(昭夫)氏に対して逮捕状の請求をしていましたが、ソウル地裁より請求が棄却されたため、今回は在宅起訴に留まっています。

地検によると、昭夫氏の罪状は特定経済犯罪加重処罰法上の横領・背任だ。宏之氏ら親族3人に不当に報酬を与えたほか、グループの映画館の売店の独占運営権を親族の経営企業に不当に与えたり、赤字が続く傘下のATM関連企業にグループ会社を資本参加させて損失を与えたりした。
出典:www.nikkei.com

辛東主(重光宏之)氏

東主(宏之)氏は勤務実態が無い韓国のグループ会社から391億ウォン(約36億円)の報酬を不当に受けたとして横領罪が適用されました。

東主(宏之)氏は15年1月にロッテホールディングスの取締役を解任されるまで、日本ロッテの経営を担当していました。

韓国ロッテを担当する弟の昭夫氏と日韓で経営を分担してきたとされています。

宏之氏は勤務実態が無い韓国のグループ会社から391億ウォン(約36億円)の報酬を不当に受けたとして横領罪が適用された。
出典:www.nikkei.com

辛英子(シン・ヨンジャ)氏

英子氏は免税店事業の担当時に取引先に便宜を図る見返りに金品を受け取り、また3人の娘を息子名義の会社の登記役員として名前を載せたり、職員のようにして1人あたり11億-12億ウォンずつ給与名目で支給し、計35億6000万ウォン台の会社の資金を横領した罪で7月に逮捕・起訴されています。

辛理事長はロッテ免税店とロッテ百貨店の入店および売り場位置変更などの名目で約35億ウォンの裏金を受け、会社の資金47億3000万ウォンを流用した容疑で拘束、起訴された。

また3人の娘を息子名義の会社の登記役員として名前を載せたり職員のようにして1人あたり11億-12億ウォンずつ給与名目で支給し、計35億6000万ウォン台の会社の資金を流用し、これら会社の資金11億70000万ウォンを横領した容疑を受けている。
出典:japanese.joins.com

徐美敬(ソ・ミギョン)氏

徐美敬(ソ・ミギョン)氏は、格浩(武雄)氏よりロッテホールディングスの持ち株を譲渡された際に、約300億ウォン(約27億円)の贈与税を納めなかった脱税の罪で9月に在宅起訴されています。

韓国ロッテグループの裏金疑惑などを捜査するソウル中央地検は27日、創業者、重光武雄(韓国名・辛格浩=シン・ギョクホ)氏(93)と内縁関係にある徐美敬(ソ・ミギョン)氏(57)について、約300億ウォン(約27億円)の贈与税を納めなかった罪で26日に在宅起訴したことを明らかにした。
出典:www.sankei.com

まとめ

今回の騒動は、朴政権の体面保持のための茶番ではないかという声や、兄弟間の争いを受けてのクーデターではないかというような声もあるようですね。

まとめるだけでは難しいことまでは分かりませんが、検察の逮捕状請求を地裁が棄却するというのは、素人から見ると意外に(といっては失礼ですが)三権分立が機能してるんだなあという印象を受けます。

朴政権が国民感情に応えるために風当たりの強くなっていると言われる財閥の一つ、ロッテグループに対して大規模な捜査をおこなったのであれば、司法も巻き込んでいっきに畳み掛けても良さそうな気もしますが、その辺りはもしかしたらそれほど本気ではなかったのかもしれませんね。イメージですが。

東主(宏之)氏の内部告発にしてもガムの売り上げ伸ばしている隙に解任されたロッテお家騒動、解任された元副会長が語る“次の一手”などの記事を見ると、やり手の東彬(昭夫)氏に比べ、東主(宏之)氏は経営に心血を注いでいたという感じがしますが、実態はどうなんでしょうか。騒動を大きくして消費者をないがしろにするタイプの方ではないように思うのは私だけかもしれません。

今回5人が起訴されたということで、実刑が下るのかどうかは定かではありませんが、その辺りは韓国の人たちも結構冷ややかに見ているのかもしれませんね。
韓国検察がロッテ裏金疑惑の捜査を終了、会長らを在宅起訴へ=韓国ネット「見え見えのストーリー」「韓国の公共機関は信じられない」

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