【徳島】犬飼農村舞台の阿波人形浄瑠璃・ふすまからくり(襖からくり)とは?舞台の場所は?

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2016年11月3日に徳島県・犬飼農村舞台でおこなわれた阿波人形浄瑠璃芝居。

犬飼農村舞台は「重要有形民俗文化財」や「とくしま88景」に指定されています。

また、犬飼農村舞台にはふすまからくり(襖からくり)があることでも有名ですね。

今回は阿波人形浄瑠璃や犬飼農村舞台のふすまからくり(襖からくり)についてまとめてみます。

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人形浄瑠璃とは?

「三味線」の伴奏で「太夫」がものがたりを語る、日本の伝統的な芸能が「浄瑠璃」です。

15世紀中頃に生まれ、その後広く流行した牛若丸と浄瑠璃姫の恋物語の主人公の名前にちなんで「浄瑠璃」と呼ばれるようになりました。

浄瑠璃に合わせて人形を操るのが「人形浄瑠璃」で、太夫三味線人形遣いの「三業」が息を合わせて表現する総合芸術です。

太夫

太夫は床本(台本)を見て浄瑠璃を語りますが、西洋音楽のような楽譜はありません。

リズムやメロディのみならず情感を込めて「語る」ことに重きを置き、老若男女、善人、悪人などあらゆる人物になりきって、すべての台詞や仕草、情景描写、物語の背景などを一人で語り分けます。


出典:blog.livedoor.jp

三味線

人形浄瑠璃で使うのは、幅のある力強い音色を特徴とする太棹(ふとざお)の義太夫(ぎだゆう)三味線です。

厚く重いバチで絹の糸をこすったり、はじいたり、たたきつけたり。

体の芯まで響く重厚な音、すすり泣くようなか細い音、不安をかき立てたり、時には寒さや暑さまで感じさせるなど、驚くほど多彩な表現がなされます。


出典:jp.tenri-kw.de

人形遣い

三人遣いの人形では、頭と右手を遣う「主遣い」と、左手を遣う「左遣い」、足を動かす「足遣い」の3人が、息を合わせて一つの人形を操ります。

人形の目線や手先の細やかな動き、そこに地面があるかのように歩く、立つ、座るといった基本の所作が決め手。

人形に命が宿り、人間以上に人間らしく見える不思議な人形の世界が広がります。


出典:find-travel.jp

引用:人形浄瑠璃基礎知識 人形浄瑠璃街道|関西人形浄瑠璃

阿波人形浄瑠璃の歴史

徳島藩主蜂須賀公(はちすかこう)の大坂夏の陣における戦功により、1615年に淡路島が徳島藩の所領になったことから、当時淡路島で盛んであった人形浄瑠璃が徳島にも伝えられました

淡路の人形座が頻繁に徳島に来て公演していたため、徳島では全国を巡業するようなプロの人形座は育ちませんでしたが、県内各地で村人たちが人形や道具を少しずつ買い集めて人形座をつくり、秋祭りなどに農村舞台で人形浄瑠璃を上演するようになります

その後、藍の栽培によって富を得た豪農たちが人形浄瑠璃を支援し、自らも浄瑠璃を語るなど、京都や大坂で人形浄瑠璃の人気が下火になった後も、徳島ではますます盛んになっていきました。

徳島での人形浄瑠璃の全盛期は、明治10年から20年頃と言われていますが、この頃、徳島では70を超える人形座がありました。

また、人形座のすき間をぬうように、全国津々浦々まで人形浄瑠璃の面白さを普及したのが1~2人で巡業する「箱廻し」であったと言われています。

引用:阿波人形浄瑠璃芝居

犬飼農村舞台とは?

犬飼農村舞台は、徳島県徳島市の五王神社境内にある人形浄瑠璃の野外舞台です。

五王神社

五王神社

明治6年の建造で、ものがたりに応じて舞台を変化させる昔のままのふすまからくり(襖からくり)の装置が残されています。

当時、全国各地に作られた農村舞台の多くが歌舞伎用の舞台であったのに対し、徳島県に作られた農村舞台は人形浄瑠璃のためのものでした。

毎年文化の日(11月3日)には人形浄瑠璃の上演が開催されます。

出典:犬飼農村舞台 阿波人形浄瑠璃芝居

犬飼農村舞台・五王神社の場所は?

【住所】
徳島県徳島市八多町八屋67-3  五王神社境内

【アクセス】
JR徳島駅より徳島バス「五滝行」乗車、終点より徒歩10分
国道55号「勝浦川橋」より7km、10分


犬飼農村舞台のふすまからくり(襖からくり)とは?

阿波の舞台装置として全国的に珍しいのが「ふすまからくり(襖からくり)」です。

襖からくりは舞台の背景画をからくり仕掛けで変化させていく手法で、犬飼の襖からくりは8、9人の手により、132枚のふすま(襖)の絵柄が動物や花・文様などに一瞬で変化します。

この手法には「田楽返し」「引き分け」「引き抜き」「千鳥」「上昇」「切り落とし」「引き違い」「大田楽」などがあります。

Youtubeに襖からくりについて紹介されている動画がありましたので、紹介されている手法をまとめています。

【襖の絵柄を変える手法】

1.田楽返し

襖の後ろの竹ざおをあやつり、襖を回転させ、いっきに絵柄を変える手法

2.上昇

襖をいっきに天井に吊り上げる手法

3.引き分け

襖を中央から左右に分ける手法

4.引き違い

左右の襖を引いていき中央で絵柄を完成させる手法

5.千鳥

襖のあいだに挿し木を挟んで1枚おきに引き抜く手法

6.切り落とし

襖ではなく掛け軸をいっきに落下させる手法

7.大田楽

襖を一回転させる手法

8.半分の襖を前転させる手法

参考:阿波の襖カラクリの習俗

まとめ

今回は阿波人形浄瑠璃や犬飼農村舞台のふすまからくり(襖からくり)についてまとめてみました。

私も人形浄瑠璃というものを生で見たことがないのですが、襖からくりも含めて一度は生で見てみたいと思いますね。

今後このブログでも、もう少しいろいろな方面の伝統文化や芸能についてまとめて行きたいなあと思いました。

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