熊本地震から約半年後の現在、熊本に行ってみてわかった状況まとめ

シェアする

熊本地震発生からおよそ半年となる今月、7日と8日の2日間ボランティアと観光を兼ねて熊本に行って来ました。

まずは行くからには必ずボランティアをしなければならないと考えていましたので、どの地域に行くべきかを考えました。

恥ずかしながら事前知識として持っていたものは、熊本地震では益城町という場所の被害が大きいということだけでした。

そこで、ボランティアは益城町へ行って来ました。

その他、益城町以外に被害が大きいエリアを調べたところ西原村、南阿蘇村の被害が大きいということで、今回は益城町でのボランティア以外に、そちらのエリアを回り状況を自分の目で見て来ました。

その中で気づいたことについてまとめてみたいと思います。

スポンサーリンク
レクタングル大

全面通行止めになっている経路がまだ結構ある

今回大分県西部を出発し、阿蘇を経由して益城町・熊本市へ向かったわけですが、10/8現在全面通行止めの区間がまだ存在しています。

遭遇した通行規制

県道28号線。西原村から益城町までの区間の一部が全面通行止め

県道28号線。西原村から益城町を通る区間の一部が全面通行止め

県道28号線。西原から南阿蘇へ抜ける区間の一部が全面通行止め

県道28号線。西原から南阿蘇へ抜ける区間の一部が全面通行止め

国道57号線。赤水付近から大津町方面への迂回路の案内

国道57号線。赤水付近から大津町方面への迂回路の案内

阿蘇山頂から南阿蘇へ抜ける阿蘇パノラマラインの全面通行止め

阿蘇山頂から南阿蘇へ抜ける阿蘇パノラマラインの全面通行止め

道路の規制状況については、トヨタの通れた道マップを見れば、直近数時間の通行規制まで事前に把握することができます。

私の場合、この点を甘く見積もりすぎていて、というか一度本当にどこが規制されているのかを自分で確かめてみたいという考えもあり、半ば行き当たりばったりで経路を選択したのですが、当然引き返さざるを得ないことが何度かありました。

私が実際に遭遇した通行規制と照らし合わせる限りでは、通れた道マップに反映されている規制状況はほぼ正しいことが分かりました(笑)

リアルタイムで道路状況が分かるというのはすごいですね。

解体作業が未着手の倒壊家屋もまだ多くある

震災後半年を経過しつつあるわけですが、現在も震災当時のまま倒壊した状態で残っている家屋がまだ多く存在しています。

西原村

倒壊した家屋、倒壊の危険のある家屋には「危険」の貼り紙がされています。

益城町

南阿蘇村

南阿蘇では、この動画ように1階部分が押しつぶされている建物が多く存在していました。

>

被害の大きい場所とそうでない場所の差が激しい

今回、熊本市内も含めて益城、西原村、南阿蘇と回った中で、倒壊被害の大きい家屋というのはほぼ木造家屋ではなかったかと思います。

ただ、益城や南阿蘇の一部では鉄筋造の家屋も大きな被害を受けている場所がありました。

益城町の寺迫付近では鉄筋造と思われる家屋にもひびが入っていました。

益城町。寺迫付近

益城町 寺迫付近

南阿蘇ではリゾートタウン内にある住宅のいくつかに倒壊の危険があるという貼り紙がされていました。

益城町にしても、南阿蘇にしても、被害の大きい場所というのは、周囲の道路にもひび割れや隆起・陥没が発生しています。

益城町 寺迫付近の道路の隆起

益城町 寺迫付近の道路の隆起

南阿蘇 道路のひび割れ

南阿蘇 道路のひび割れ

南阿蘇 道路の陥没

南阿蘇 道路の陥没

益城町、南阿蘇ともに本震では震度7・6強を記録していますので、被害の大きさは地震の規模が原因であることも考えられますが、同じく震度6強を記録している熊本市内では、それほど大きな被害を受けているような印象がなかったことを考えると、地震の規模よりも地盤の弱さが被害の大きさを決定した要因ではなかろうかという気もします。あくまで個人の憶測です。

避難所に生活している人はまだいるが、それほど多くない

避難所の一つとなっている益城総合体育館にも少し寄ってみました。

中には関係者の方以外入ることはできません。

また、許可なくカメラやスマホで撮影することも禁止されています

8/2の時点で益城町の避難者は1000人を割っており、今後は総合体育館が主たる避難所となるということですが、10/7現在、体育館内で数百人規模の方が生活しているという印象は受けませんでした。平日の昼間だったということも人が少なかった原因なのかもしれません。こちらもあくまで私個人の見解です。

益城町の避難者1000人切る (熊本のニュース くまにちコム)

仮設住宅の建設は今も進んでいる

西原村の仮設住宅の横を通る機会がありましたが、現在も仮設住宅の建設は引き続き進んでいるようです。

まだ仮設住宅へのニーズはあるのかもしれません。

動物愛護センターには引き取り手のいない犬猫が多くいる

被災ペット収容パンク状態 県、協力支援要請に奔走

こちらの記事を拝見し、熊本市東部動物愛護管理センターへ訪問させていただきました。

突然訪問したにも関わらず、職員さんには丁寧に対応していただきました。大変ありがたかったです。

施設内には、数十匹のワンコがいました。

SNSやブログに動物たちの写真をアップするのは県の許可が必要ということで、本当は良くないのかもしれませんが、ほんの一部のみ掲載させていただきたいと思います。

建物の外にいるのは中型犬から大型犬のワンコで、鎖につながれている子が多かったのですが、比較的小さめの子(もしかしたら子犬かもしれません)はケージの中に入れられていました。

ほとんどの子は震災後に飼い主と離れてしまい、ここに連れられて来たようです。

犬種は職員さんいわく、「血統証付きの子もいるかもしれないが、全て雑種と思ってもらったほうが良い」との事でした。

訪問した際には、ワンコにかなり吠えられてしまったのですが、それでも心を許せば人懐こい子が多いようです。

一般的に人に慣れている子を譲渡対象としているらしいです。

施設の建物の中には、「野犬」と呼ばれる子もいましたが、こちらは人に対して全く友好的な態度を取らないために譲渡対象とならない子たちがいます。

個人的にはこちらの子のほうが可愛い子が多いなあという印象でしたが、檻の奥に座ったままで、こちらが檻の前に行っても全く寄ってくることはありませんでした。

でも、食べ物はしっかりもらってるらしく、職員さんも「肥えてる子も多いのですが、みんな野犬だった子なんですよね(笑」とおっしゃってました。

この子は譲渡対象の子で、ダックスフンドが入っていると思われるミックスの子らしく小型犬のように小さかったです。

普段男性には懐くことは少ないらしいですが、なぜかこの子には吠えられることはありませんでした。

私の性が男性よりも女性に近いことを知っていたのかもしれません(笑

まだまだ譲渡対象となっている子は数百匹いるようですが、それでも震災後だけで100匹以上の子が譲渡されていったということで、それぞれの飼い主さんの動物に対する優しさみたいなものを感じることができます。

譲渡となった場合の飼い主の資質については厳しく審査されるようですが、犬や猫を真剣に家族に迎える意思のある方は施設の子を引き取るという選択肢も考慮していただいても良いのではないかと思います。

熊本県動物管理センター
所在地: 〒861-8031 熊本県熊本市東区戸島町2591
電話・FAX: 096-380-3310

熊本城の天守閣への道は通れない状況

熊本城へは2年前も観光に行ったのですが、その際は天守閣の手前まで行くことができたり、実際に登れたりしました。

しかし、震災によって天守閣に続く道の石垣が崩壊したために、現在は天守閣に入ることはもちろん、本丸に入ることもできなくなっています。

現在は二の丸に、加藤清正をまつる加藤神社という神社があるのですが、そこからしか天守閣を望むことはできなくなっています。

熊本城の復旧もまだまだ時間がかかりそうです。

益城町のボランティアのニーズは落ち着いて来ているが、解体の進捗は20%ほど

益城町のボランティア活動は現在は毎週金・土曜日の2回にわたっておこなわれているようですが、益城町災害ボランティアセンターのFacebookページを拝見する限り、毎回ボランティアの人数は充足しているようです。

私が参加した時にも午前8時30分にはボランティアの募集を締め切っていました。

ボランティア開始時に受けた説明によると、現在清掃や解体処理などの物理面でのボランティアのニーズは落ち着いてきているらしく、今後は心のケアのボランティアが必要になる段階となって来ているとのことでした。

ただ、解体作業の進捗ついては20%ほどらしいです。

益城町のホームページでも、実際の進捗は17.75%ということで、本来であればまだまだ解体作業にかかる人手は必要となるのではないかと思います。

南阿蘇災害ボランティアのFacebookページを見てもそうなのですが、もしかすると今は、そもそも家屋の所有者や管理者の方からボランティアのニーズが上がって来ないという問題が起きているのではないかという気がします。

ボランティアにお願いすることをはばかっているのか、それとも別の要因なのかは分かりませんが、ニーズがない限りはボランティア活動そのものも縮小せざるを得ないということになりますので、今後倒壊家屋がいつまで経っても解体されないという問題が起こりうる可能性もあるのではないかと感じてしまいます。

もちろん、それぞれの立場でそれぞれの考えがありますので、良し悪しを言いたいわけではありません。

まとめ

益城・西原村・南阿蘇を回ってみて、震災当時の状況を知りませんので、現在の状況がどの程度の段階なのかという認識がなかなか難しいところではありますが、スーパーやコンビニも通常営業しており、電気や水といったインフラの面でも既に普通に生活を送る分には支障がないのではないかと感じました。

ボランティアスタッフの方がおっしゃっていた通り、今後は心のケアが大切になっていくのだと思います。

しかしこういう災害の時に、問題を適切に認識し、継続して支援していくというのは本当に難しいと感じます。

結局私自身も食べるために生きている面があるわけで、たまに今回のようにボランティアをやろうと思うことはあっても、常日頃から現地のために何かをやらなければならないと思ってるわけではないので、その分だけ問題を他人事としてしか見れなくなっているという感は否めません。

だからこそ、継続して支援ができる人は本当に尊敬します。

東北の震災の時に感じた被災者の方に寄り添うという気持ちは、今はそれほど自分の中にないように感じており、その分自分にできることで何か支援をしていきたいと考えています。

ボランティアに限らず、人の役に立つということから距離を置いたり躊躇するようになってはダメだなと心底思いますし。

人と接することやチームワークが苦手なことがなかなか引け目を感じる点でもありますが、また機会があれば、ボランティアに参加したいと思います。

スポンサーリンク
レクタングル大
レクタングル大

シェアする

フォローする