外貨MMFの特徴とFXとの比較

昨日、「外貨MMFの金利・利回りを証券会社別に比較」という記事を書きましたが、併せて外貨MMFについての詳細をまとめてみました。

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外貨MMFとは

外貨MMFとは日本国内で売買できる外貨商品の一つで、ドルやユーロなどの外貨で運用する投資信託をいいます。

外貨MMFは投資元本を維持して運用することを目的としており、対象を安全性の高い優良企業の社債や国債に絞って投資をおこなっていますので、信用リスクという意味ではローリスクの投資といえます。

外貨MMFの特徴

外貨MMFの特徴を外貨預金と比較しつつまとめています。

外貨MMFのメリット

①外貨普通預金よりも利回りが高い

外貨普通預金で米ドルを保有する場合、大手都市銀行では金利(利回り)が0.01%、ネット銀行でも0.01%〜0.10%であることに対し、外貨MMFでは0.1%〜0.2%ほどと2倍〜10倍の金利差があります。

一方外貨定期預金と比較した場合、大手都市銀行で0.01%〜0.3%、ネット銀行では0.075%〜0.5%と僅かに外貨定期預金のほうが利回りが高くなっています。

②為替差益を得ることができる

外貨預金やFXと同様、外貨MMFでも購入のタイミング次第では為替差益を得ることができます。

③少額での投資が可能

外貨定期預金は1〜10通貨単位(数百円〜数千円)から始めることが出来ますが、外貨MMFの場合も1,000円程度の少額から投資が可能です。

以下は最低取引単位を証券会社別にまとめた表になります。

最低取引単位
カブドットコム証券1万円以上1円単位
SMBC日興証券10単位以上0.01単位
(例:USドル:10米ドル以上1セント単位)
楽天証券10単位以上0.01単位
マネックス証券最低1000円
松井証券1万円以上1円単位
SBI証券10単位以上0.01単位
野村証券10単位以上0.01単位
大和証券10単位以上0.01単位
三菱UFJ証券
みずほ証券0.01単位以上0.01単位
東海東京証券10米ドル相当額以上1円単位
④資産保護

外貨預金の場合、ペイオフ対象外となるため、取引金融機関が破綻するとケースによっては元本が戻ってこないリスクがあります。

一方で外貨MMFの場合預けているのはあくまでも投資信託の一種ですので、証券会社の試算とは区別して管理(分別管理)されています。

そのため、証券会社が破綻した場合でも外貨MMFは別の証券会社に移して取引することができます。

⑤いつでも解約ができる

外貨定期預金の場合、中途解約が不可の場合やペナルティが発生する金融機関もありますが、外貨MMFでは原則いつでも自由に解約ができます。

外貨MMFのリスク

①元本の保証がない

円ベースで考えた場合、外貨預金も外貨MMFも、同様に為替の影響を受けますので元本割れのリスクがあります。

しかし、外貨預金の場合は外貨ベースでは元本が保証されます(ただしペイオフの対象外ですので、銀行が破綻した場合は元本の保証はありません)。

一方外貨MMFの場合、投資対象は安全性の高い債券ではあるものの、債券がデフォルト(債務不履行)を起こした場合は元本割れのリスクがあります。

②債券のリスク

上で触れたように、外貨MMFの投資対象は主に安全性の高い債券ですが、債券にもリスクがあります。

<価格変動リスク>
解約時の市場価格によっては購入価格を下回るリスクがあります。

<信用リスク>
債券の元本や利息の支払いが滞ったり、支払い不能が生じるリスクがあります。

<為替変動リスク>
為替の変動によって為替差損が生じるリスクがあります。

③間接費用が発生する

外貨MMFは投資信託が運用をおこなうため、管理報酬や投資顧問報酬等の費用が間接的に発生します。

外貨MMFにかかる税金

外貨MMFにかかる税金は「外貨MMFにかかる税金と確定申告」をご覧ください。

外貨MMFとFXの違い

外貨MMFの特徴」では、主に外貨預金との違いに焦点を当てて説明しましたが、ここでは外貨MMFとFXの違いをまとめます。

外貨MMFFX
取扱機関証券会社・銀行証券会社・FX専業会社
為替手数料
スプレッド
20銭以上0.3〜1銭
取引時間ネット証券の場合24時間土日を除く24時間
約定のタイミング当日または翌営業日即時
金利の受け取り運用実績による分配スワップ金利として毎日発生
レバレッジなし1〜25倍
資産保護分別管理の対象のため保全される全額または一部信託保全が義務付け
元本保証なしなし
取引期限なし(いつでも解約可)なし
リスク為替変動リスク、価格変動リスク、金利変動リスク為替変動リスク、レバレッジなど

為替手数料(スプレッド)の違い

「外貨MMFの金利・利回りを証券会社別に比較」から現在の外貨MMFのスプレッドはガブドットコム証券松井証券20銭が最安であることがわかります。

FX会社のスプレッドはSBI FXトレードの0.27銭が最安であり、スプレッドではFXのほうが有利だといえます。

取引時間と約定日

外貨MMFの場合、取引時間は証券会社によって異なりますが、ネット証券であれば申し込みは24時間受け付け可能です。

ただし、申し込みの時間帯によっては約定が翌日になることもあり、為替レートなどの反映も約定時点となる場合があります。

FXは原則として土日除く24時間取引が可能で、約定もほぼ即時おこなわれます。

金利の受け取り

外貨MMFは1日単位で利息(分配金)が計算され毎月再投資されるため、複利効果が期待できます。

複利効果とは、運用で得た収益をふたたび投資することで利息が利息を生んでふくらんでいく効果のことです。

例えば、年率3%で運用される豪ドル建て外貨MMFがあり、いま100万円分を投資したとすると1カ月あたりの利息は2500円になります。

その利息は月末に外貨MMFとして再投資されます。これにより外貨MMFの元本は100万2500円になります。翌月はこの100万2500円に対して利息がつきますので、翌月の利息が2506.25円、その翌月が2512.51円というように毎月毎月利息が増加していきます。

FXでも運用次第では複利効果を実現できますが、投資信託という運用のプロによる複利効果を期待できるのは外貨MMFの利点といえます。

資産保護

外貨MMFでは分別管理がされますので、万一証券会社が破綻しても投資家の資産は保護されます。

FXでもFX会社には信託保全が義務付けられています。

信託保全とは、顧客から預かった保証金(資金)を、FX業者の財産とは区別した上で第三者(信託銀行等)に管理を委託し資金を保全する方法をいいます。

まとめ

スプレッドの最小値が20銭というのは外貨預金の手数料の最小値に比べると少し大きめで、利回りを考えても外貨定期預金と同様、為替差益を得ることを考えて購入することが重要な気がします。

管理報酬の試算が難しいので、外貨預金と外貨MMFのどちらが利益を残しやすいかというのがよく分かりませんが、外貨MMFは2016年よりこれまで非課税であった為替差益にも課税されることになるようで、税制面でもそれほどメリットがなくなるため、個人的に外貨を扱う商品としては魅力をあまり感じないというのが正直なところです。

ただ、やはり外貨MMFの最大のメリットは、管理報酬が発生するものの運用自体をプロに一任できるということかと思いますので、FXに時間を割けない場合や長期での外貨運用を考えている場合は投資対象としても有りなのかなという気がします。

外貨MMF関連の書籍

人気の金融商品 外貨建てMMFでお金を増やせ―元本割れなし、いつでも換金可能

参考

外貨MMFは、Maney Market Fundの頭文字を略した呼び方で、ガイカエムエムエフと読みます。外貨MMFは日本国内で売買できる外貨商品の一つで、ドルやユーロなどの外貨で運用する投資信託です。
出典:gaikatoshi.com

上場株式と同様の課税方式となることから、これまで非課税であった為替差益を含む譲渡益は20%の申告分離課税扱いになるのです。分配金も20%の申告分離課税扱いとなり、外貨建てMMFは「特定口座」での利用が可能になり、また上場株式、ETF、株式投資信託などとの損益通算を行うことも可能になるのです。
出典:allabout.co.jp

分配金の税金には20.315%の源泉分離課税が課せられます。2013年1月から復興特別所得税が0.315%加算され、20.315%になっています。
出典:www.fxciao.com

外貨預金の場合、取引金融機関が破綻すると外貨預金はペイオフ対象外のため、ケースによっては元本が戻ってこないリスクがあります。一方で外貨MMFの場合預けているのはあくまでも投資信託の一種であるので、外貨MMFは分別管理(証券会社の試算とは区別して管理)されています。そのため、取引金融機関(証券会社)が破綻した場合でも外貨MMFは別の証券会社に移して取引することができます
出典:www.sisanunyou.org

債券の主なリスク
出典:www.tokaitokyo.co.jp

外貨建てMMF 外貨預金との違い
出典:www.monex.co.jp

外貨MMFが購入できる時間、いわゆる取引できる時間帯は各証券会社によって異なりますが、注文が当日分として受理される時間帯は大体午前8時から午後3時ごろまでのところが多いです。それを過ぎると予約注文扱いとなり、実際に処理されるのは翌営業日。ネット証券の場合、注文は24時間いつでも可能ですが、注文する時間帯によっては反映が翌日扱いになることがあります。また、為替レートが決まる時間帯も各証券会社で異なります。注文は証券会社の窓口の他、電話やインターネットでも可能です
出典:www.homemate-research-stock.com

外貨MMFは1日単位で利息(分配金)が計算され毎月再投資されます。短期間で利払いが行われることにより利息が利息を生むという「複利効果」が期待できる金融商品となっています。これは外貨MMFの持つ強い資産形成メリットであるといえます。
出典:www.gaikammf.net

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