FOMCの利上げとはいったいなんなのか?

本日のFOMCの利上げについて、ほぼ確実だというニュースや記事が多くありますが、FOMCの利上げとはどんなものなのでしょうか?

具体的にどういった効果があるのか、FOMCについて調べてみました。

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FOMCとは

FOMCは委員会

FOMCとは、アメリカ合衆国の金融政策の一つである公開市場操作(国債買いオペなどを通じて金融機関の資金需給を調節すること)の方針を決定する委員会を指します。

FOMCの構成

アメリカの中央銀行ともいうべきFRB(連邦準備制度理事会)の理事7名や地区ごとの連邦準備銀行総裁5名で構成されています。

FOMCの開催日

6週間ごとに年8回開催される他、必要に応じて随時開催されます。

政策金利と議事録の公表

FOMC開催最終日に政策金利であるFF金利の水準が発表され、議事要旨は政策決定日(FOMC開催最終日)の3週間後に公表されます。

FF金利の変更は、短期金利や長期金利、為替相場、株式相場などマーケット(金融市場)に大きな影響を及ぼすため、世界的に注目されます。


出典:www.forbes.com

政策金利(FF金利)が変更されるとどうなる?

FF金利が上がる場合

FF金利が上がると、市場金利が上がり、企業の資金調達コストが増加するため企業収益の悪化が懸念され、株価が下落します。

FF金利が上昇 → 市場金利が上昇 → 債券価格の下落/企業収益の減少 → 株価の下落

FF金利が下がる場合

FF金利が下がると、市場金利が下がり、企業の資金調達コストが減少するため企業収益の好転が予想され、株価が上昇します。

FF金利が低下 → 市場金利が低下 → 債券価格の上昇/企業収益の増加 → 株価の上昇

利上げとは?

FF金利を引き上げることを指します。

一般的に景気が悪化するとFF金利を引き下げ、資金供給を増やすことで景気を刺激します。

景気悪化 → FF金利引き下げ → マネーストックを増やす → 景気を刺激

一方景気が過熱すると金利を引き上げ、資金供給を減らすことで景気を抑制します。

景気過熱 → FF金利引き上げ → マネーストックを減らす → 景気を抑制

アメリカは、リーマンショック以降FF金利を0%〜0.25%に据え置き、実質的なゼロ金利政策を実施して来ましたが、ここに来て正常な金利水準に戻すべく利上げを検討しています。

FOMCが利上げをすると為替はどうなる?

過去4回の利上げでは、利上げから半年後には4回全てでドル安になっています。


出典:www.m2j.co.jp

しかし、ドル円が下落し続けたのは94年のケースのみで、その後は上昇に転じ数年後にはいずれの年でも現在の水準より10円以上も高いレートでピークを付けています。

今回も過去と同様の動きをすると考えると、米利上げ開始後にドルは一旦は下落するものの3-6ヶ月で底を打ち、利上げ開始から1.5-3年後に利上げ開始時の水準を上回るレートを付ける可能性があると考えられます。

ドルの買いは、利上げ発表の数ヶ月後がチャンスになると想定できます。

参考)米国利上げ開始の影響、株価、金利(国債利回り)、為替はどうなる?

FF金利引き上げへの期待を計算

FF金利が市場に織り込まれている可能性はFF金利先物で知ることができます。

30 Day Federal Funds Futures Quotes

織り込まれたFF金利は以下のように計算できます。

100-FF金利先物価格

例えばFF金利先物価格の取引価格が99.65だった場合、織り込まれたFF金利先物は「100-99.65」で0.35%となります。

現在のFF金利は実質的なゼロ金利であり0〜0.25%です。

FF金利は0.25%刻みで引き上げられると考えると、(0.35%-0.25%)÷0.25%=40%が織り込まれているということになります。

しかし実際の計算はもう少し複雑であり、既に計算結果を表示しているサイトがありますので、そちらを参考にします。

CME FedWatch

2015年12月16日現在で0.5%への利上げが、既に81.4%織り込まれていることが分かります。

この数字が「今回の利上げは確実」と言われる理由なんですね。

まとめ

FXトレードをする中で、利上げが為替にどういう影響を及ぼすかということが一番の関心でしたが、今回調べてみる中で、「FOMCでの利上げは一旦はドル安に振れるが、1〜3年のスパンでドル高となる可能性が高い」ということが分かりました。

私は短期トレードしかしませんので、あまり利上げの恩恵を受けることができない気がしますが、中長期のトレードをする方は、ドル安で買って、現在以上の水準まで戻したところで売るという戦略が立てられるかもしれませんね。

参考

FOMC)とは、アメリカ合衆国の金融政策の一つである公開市場操作(国債買いオペなどを通じて金融機関の資金需給を調節すること)の方針を決定する委員会のこと

FOMCは、アメリカの中央銀行ともいうべきFRB(連邦準備制度理事会)の理事7名や地区ごとの連邦準備銀行総裁5名で構成されており、アメリカの金融政策を決定する最高意思決定機関です。
出典:ja.wikipedia.org

景気が過熱すると、継続的な物価上昇(インフレ)が懸念されるため、金融市場への資金供給を減らすことで、景気を抑制します。これを金融引き締めといいます。
    
逆に、景気が悪化すると、継続的な物価下落(デフレ)が懸念されるため、金融市場への資金供給を増やすことで、景気を刺激します。これを金融緩和といいます。
出典:www.findai.com
いつでも、いくらでも中央銀行から短期の資金であれば借りられることになる。そうなると、お金がじゃぶじゃぶ余っているような状態になり、金利に関する市場、お金の貸し借りの市場が不安定になるのです。タダより高いものはない、ともいえます。
出典:news.livedoor.com
4回の利上げ開始時点から1か月後にドル高になったのは2回、3か月後にドル高になったのは1回、6か月後にドル高になったのは0回でした。つまり、利上げから半年後には4回全てでドル安になりました

結論として、過去の経験に基づけば、米利上げ開始後にドルはいったん下落するが、3―6か月で底を打って、利上げ開始から1.5―3年後に利上げ開始時点を大きく上回る水準まで上昇する可能性があります。利上げ後にドルが下落するならば、ドルの絶好の買い場になるかもしれません。
出典:www.m2j.co.jp

100-FFレート先物価格で得られる差が、織り込まれたフェデラルファンズ・レートということになります。
出典:markethack.net
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