日銀がETFの買い入れをおこなう理由

先日、日銀が上場投資信託(ETF)の買い入れペースを、現在の年3兆円から3000億円増額したというニュースがありました。

FXとは直接は関係のない動きかもしれませんが、どのような意味合いがあるのかが少し気になりましたので調べてまとめてみました。

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ETFとは何か

ETFとはExchange Traded Fundの略称です。

日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)などの動きに連動する運用成果を目的とし取引所に上場されている投資信託を指します。

ETFの特徴

  • ETFを通じて投資できる投資対象は株だけでなく、債券・不動産・コモディティ・テーマ型など多様な商品に対して投資ができる。
  • 信託報酬は投資信託の0.5%~2%強に比べ、ETFは0.1%~1%程度と保有コストが安い
  • インデックスの動きに連動するように運用されているため値動きの把握がしやすい
  • 投資信託では1万円から購入できることに対して、ETFはほとんどの銘柄が10万円からと比較的最低購入単価が高い
  • 特定口座を利用できないため、原則として確定申告が必要になる
  • 株式市場で常時売買されているので、リアルタイムで取引価格を見ながら売買することが可能

なぜ日銀がETFを買うのか

日銀は金融緩和策の一環として、2010年の12月15日からETFの買い入れを開始しています。

ETF買い入れの目的は、日本銀行がETFを買い入れることで、市場に資金を供給し金融緩和を促すことにあります。

日銀は企業の大株主になることが法律によって認められていません。そのため直接株式を購入するのではなくETFを購入しています。

買入対象となるETFについては、東証株価指数(TOPIX)または日経平均株価(日経225)、JPX日経インデックス400(JPX日経400)に連動するものに限られています。

ETFを日銀が買い入れる効果

ETFを売却する際の戦略が立てやすい

日銀は、金融緩和によってインフレが過熱したときにETFを売れば、インフレを抑制すると同時にマーケットをコントロールできます。

実体経済が活性化する

国債購入の場合は、銀行にお金が流れても企業の借り入れが増加しない限りお金の動きが発生しませんが、ETFの買い入れはマネーストック(世の中に出回っているお金の総量)に直結します。

ETFの市場が発展する

日銀によるETFの買い入れが始まって以降、ETFの銘柄数と時価総額は大きく増加し、市場の拡大に貢献しています。



出典:www.mizuho-ri.co.jp

株価下落局面での下支え効果

日銀は主に、日経平均株価の前場終値が前日の終値を下回った際にETFの買い入れを実施しています。

ETFの買い入れが実施された日の半数以上は後場にかけて日経平均株価は持ち直しており、日銀のETF買い入れが日本株の下落局面で下値を支えているといえます。

<日経平均株価と日銀のETF購入>

出典:www.mizuho-ri.co.jp

また、日銀のETF買い入れを投資家が警戒することで実質的に株の売り仕掛けを難しくしているという側面もあります。

資産効果が期待できる

資産効果とは、保有している株式などの価格が上昇することで投資家の手持ちの資産の価値も上昇し、投資や消費がさらに増加することを指します。

株価が上がることによって、経営者や資産家、株主の消費が促され、それが波及して日本全体の消費マインドの向上に繋がるといえます。

日銀がETFを買い入れることのリスク

今後日銀が保有するETF残高のETF市場に占める割合が大幅に増加した場合、株式を売却する観測が出れば市場が混乱する可能性が考えられます。

まとめ

日銀のETF買い入れというのは、市場に資金を供給するための金融緩和策なのですね。

株式市場に日銀が直接資金を投入することによって、資金の総量が増え循環も起きやすくなるということのようです。

私は株への投資はまだ実践したことがありませんので確かな見解ではないですが、トレーダーの立場として見ると日銀の買い入れが予想できないとすると、確かに空売りを仕掛けるのは怖い気がしますね。個別銘柄であれば影響はないのでしょうか。

その辺りも今後もう少し深く調べていきたいと思います。

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