「日本の映画ポスターがダサいのは映画料金が高いから」は本当なんだろうかという話

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昨日以下のような記事を拝見しました。

日本の映画ポスターがダサい理由は映画代が高いから

人の意見に水を差すのは嫌いですし、反論できるほどの論理性も文章力もないので自分の意見を書くかどうか迷ったのですが、個人的に映画料金の高さはポスターがダサいことの理由にはならないのでは?という気がするのでその理由を書いてみることにしました。

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日本の映画のポスターがダサいのは映画料金が高いから?

どれくらいの人が映画ポスターを参考に観る映画を決めているのか?

そもそも映画のポスターを見て鑑賞する映画を決めている人はどれくらいいるのでしょうか。

NTTコム リサーチの「第4回 映画館での映画鑑賞に関する調査」の「直近に観た映画タイトルに興味を持った情報源」を参考にすると、劇場内の掲示物(ポスター等)を見て興味を持つ人は11.8%ほどであることがわかります。


出典:research.nttcoms.com

興味を持つキッカケとなったのは「テレビCM」や「劇場の予告編」が多いみたいですね。

映画館利用者の1割ほどしか参考にしない映画ポスターに、広告としての役割を持たせる意義というのもそれほど大きくないのではないでしょうか。

劇場以外のポスターを見て鑑賞する映画を決める人もいるのかもしれませんが、それでも少数のような気もしますし。

映画料金が高ければ事前に調査するのでは?

一般的に考えると、私たちは価格が高いものほど、その購入にあたっては慎重になりますよね。

価格が高いものほど、事前に調査しようと考えるのではないでしょうか。

映画は娯楽だから価格(料金)にはこだわらないという人が多いのでしょうか?

「第2回 映画館での映画鑑賞に関する調査」では、事前に予告編やあらすじ・口コミなどを参考にする人は2〜3割、事前に何も見ていない人も2割ほどいるのがわかりますね。

【映画を観る前に見たサイト情報 前回調査比較】

出典:research.nttcoms.com

意外に事前に予告編や口コミなどを調べる人というのは少ないんですね。

ということは、多くの人は映画を鑑賞するにあたって、鑑賞料金はそれほど気にしていないというようにも考えられそうですね。

映画を鑑賞するにあたって、料金は気にしない?

「映画を鑑賞するにあたって、鑑賞料金は気にしない」と言えるでしょうか?

一般社団法人日本映画製作者連盟『過去データ一覧表』を参考にすると、2000年以降の平均料金は1200〜1300円で推移していることがわかります。


出典:eiren.org

日本の映画館の一般鑑賞料は1800円ですので、1200〜1300円の平均料金というは少し低い気がしますね。

また、2012年の「第1回 映画館での映画鑑賞に関する調査」を参考にすると1800円の鑑賞料が1500円になった時では20%程度しか増えなかった鑑賞回数が、1800円から1000円になった時では50%以上にも増えています。

【映画料金値下げによる鑑賞回数の変化】

出典:research.nttcoms.com

映画料金が値下げされている時に鑑賞している人が多そうですね。

ということは、「映画を鑑賞する時に鑑賞料金を気にしない」のではなく、「鑑賞料金が安い時に映画を見るが、見る映画を決めるにあたってはそれほど事前情報を必要としない」というほうが正しい気もします。

日本人も映画は気軽に楽しんでいるのでは?

  • 劇場内の掲示物(ポスター等)を見て映画タイトルに興味を持つのは映画館利用者の1割
  • 映画を鑑賞するのは割引料金の時が多い

この2つから考えると、「映画料金が高いから鑑賞する際は映画ポスターも情報源にする」というよりも、日本人も「映画料金が安い時を選んで気軽に映画を楽しんでいる」と言えるのではないでしょうか。

もちろんマーケティングの網羅性を高めることを目的として、映画ポスターにも情報量を盛り込むという戦略は当然といえば当然なのかもしれませんね。

ポスターがダサいから、その映画は見ないということにはならないと思いますので。

であれば、なぜ海外の映画ポスターは情報量を少なくしてクールに見せるのかというのも疑問ですね。

まあ、消費者としては映画は娯楽ですから、ポスターがダサかろうがなんだろうが楽しめれば良いというのもありますし、別にダサくてもいいんじゃない?という気もしますけどね。

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