前回は「スパンモデルの見方と使い方」についてまとめました。
今回は引き続き、スパンモデルと併用されることの多いスーパーボリンジャーバンドについてまとめます。
スーパーボリンジャーバンドとは
スーパーボリンジャーバンドとはボリンジャーバンドをベースに、元為替ディーラーである柾木利彦氏(マーフィー)が考案したテクニカル指標です。
スーパーボリンジャーバンドはスパンモデルを補完する意味合いが強いとされており、一般的にもスパンモデルと組み合わせたトレードが推奨されています。
ボリンジャーバンドと同様、価格の勢いの変化や反転の目安、方向を判断するために利用されます。
スーパーボリンジャーバンドの見方
スーパーボリンジャーバンドは、通常のボリンジャーバンドに遅行スパンを加えて表示したものです。
ボリンジャーバンドの移動平均線が上向きの時は上昇トレンド、下向きの時は下降トレンドと判断することができます。
また、価格(ローソク足)の終値の位置で以下のようにトレンドの強さを判断します。
上昇トレンド
移動平均線が上向きで、以下の状態の場合は弱い上昇相場と判断します。
- ローソク足の終値が移動平均線と+1σの間にある場合
- ローソク足の終値が移動平均線と-1σの間にある場合
- ローソク足の終値が-1σと-2σの間にある場合
以下の状態の場合は巡航速度の上昇相場と判断します。巡航速度のトレンド形成はもっとも理想的とされています。
- ローソク足の終値が+1σと+2σの間にある場合
以下の状態の場合は強い上昇相場と判断します。
- ローソク足の終値が+2σよりも上にある場合
下降トレンド
移動平均線が下向きで、以下の状態の場合は弱い下降相場と判断します。
- ローソク足の終値が移動平均線と-1σの間にある場合
- ローソク足の終値が移動平均線と+1σの間にある場合
- ローソク足の終値が+1σと+2σの間にある場合
以下の状態の場合は巡航速度の下降相場と判断します。
- ローソク足の終値が-1σと-2σの間にある場合
以下の状態の場合は強い下降相場と判断します。
- ローソク足の終値が-2σよりも上にある場合
スーパーボリンジャーバンドの遅行スパン
遅行スパンと価格(ローソク足)の位置関係でも、相場のトレンドを判断することができます。
遅行スパンが価格(ローソク足)よりも上にある場合は上昇トレンド、価格よりも下にある場合は下降トレンドと判断できます。
また、遅行スパンが価格(ローソク足)を上に抜ける(陽転する)と下降トレンドから上昇トレンドへの転換、下に抜ける(陰転する)と上昇トレンドから下降トレンドへの転換と判断できます。
スーパーボリンジャーバンドに関連する書籍
スパンモデル・スーパーボリンジャーを用いた実践トレードコーチング () 
参考
スーパーボリンジャーバンドの使い方・売買サイン
出典:www.fxciao.com
スパンモデル/スーパーボリンジャーは元ディーラーである柾木利彦氏(マーフィー)が考案したテクニカル手法である。「スパンモデル」は一目均衡表をベースにアレンジを加えたもので、「スーパーボリンジャー」はボリンジャーバンドを応用しアレンジを加えたものとなっており、「スーパーボリンジャー」については「スパンモデル」を補完する意味合いが強いとされている。一般的には「スパンモデル」、「スーパーボリンジャー」を組み合わせたトレードを推奨している。
出典:hirose-fx.co.jp