なぜユーロ円のスワップポイントはマイナスなのか?

昨日スワップポイントでFX会社を比較【2015年12月】でFX会社各社のスワップポイントを比較しました。

その中で1点疑問を持ったのですが、現在のユーロ円のスワップポイントは「買い」で入ってもマイナスになるのですね。

なぜユーロ円のスワップポイントがマイナスになるのかについて調べてみました。

そもそもスワップポイントとはなんなのか?

スワップポイントとは、金利が異なる2国間の通貨を売買した際に発生する金利差を指します。

例えば、2015年12月時点でのオーストラリアの政策金利は2.00%、日本の政策金利は0.10%ですので、2.00% – 0.10% = 1.9%の金利差があります。

仮に今豪ドルの為替レートが1豪ドル90円として1万通貨買うと、1年間に得られるスワップポイントが

1.9% × 90円 × 1万通貨 = 17,100円

1日あたりのスワップポイントは17,100円を365日で割って、およそ47円となります。

一方「売り」から入った場合は、金利差の分だけスワップポイントを支払う必要があります。

日本は2008年の11月以降、政策金利は0.1%に据え置かれていますので、ほぼどの通貨に対しても「買い」で入った場合はプラスの金利差が生じることになります。

しかし「ユーロ」に対しては「買い」でもマイナスです。

ユーロ円のスワップポイントがマイナスの理由

ユーロ円のスワップポイントが「買い」でもマイナスの理由は、単純にユーロの政策金利が日本の政策金利よりも低金利であることにあります。

ユーロの政策金利は2014年8月以降0.05%に据え置かれています。


出典:www.gaitame.com

先ほど述べたように、現在の日本の政策金利は0.1%ですので、0.05%分だけ日本の政策金利のほうが高金利となっています。

仮に現在のユーロ円のレートを130円とし1万通貨を買う場合、1年間で支払うスワップポイントが

0.05% × 130円 × 1万通貨 = 650円

1日あたりのスワップポイントは、およそ2円となります。

つまりユーロ円を買った場合1日あたり2円の支払いが発生することになります。

ここで、「金利がマイナスなら「売り」で入ればプラスの金利差が得られるのでは?」という疑問が浮かびます。

そこで実際にユーロ円を「売った」場合に、スワップポイントを「得られる」FX会社を調べてみました。

ユーロ円を「売る」とプラスのスワップポイントが得られるFX会社一覧

※2015年12月18日現在

買い 売り
インヴァスト証券「トライオート」 -22 20
FXブロードネット -26 11
岡三オンライン証券 -40 0
GMOクリック証券【FX】 -24 16
住信SBIネット銀行 -16 11
外為オンライン -35 15
サクソバンクFX証券 -22 15
ソニー銀行 -2 0
IG証券 -47 3
アイネット証券 -35 15
エイチ・エス証券 -9 4
SBI証券(ネクシィーズ・トレード) -16 11
DMM.com証券 -10 10
東岳証券_FX HorizonPro -14 9
みんなのFX -84 36
ひまわり証券 -35 15
フィリップ証券 -3 1
益茂証券 -41 9
マネックスFX -1.3 1
マネーパートナーズ -29 1
ライブスター証券 -15 12
楽天証券 -18 5
ARENA-FX -16 9
上田ハーロー -9 2
SBI FXTRADE -14 12
らくらくFX -6 6
FXプライムbyGMO -10 3
外為ドットコム -18 5
外為ファイネスト -10 1
セントラル短資FX -11 2
ヒロセ通商 -4 0
フォレックスクラウン 0 0
マネースクウェア・ジャパン -22 2
ワイジェイFX -22 20
外為ジャパン -10 10

ほぼ全てのFX会社で、ユーロ円を売った場合にはプラスのスワップポイントが得られるようです。

各社のスワップポイントの違いは?

ここで新たに「何故FX会社によっても、売り買いによっても、スワップポイントに違いがあるのか?」という疑問が浮かびます。

各国の政策金利に基づいてスワップポイントが計算されるのであれば、全社売買のスワップポイントは同じになるはずです。

これに対する明確な答えは調べた限りでは得られなかったのですが、店頭FXではスワップポイントを各FX会社が自由に設定することができるため、各社ごとのスワップポイントに違いが出るようです。

対して取引所FXである「くりっく365」のスワップポイントは売り買いともに同じ値となっています。
くりっく365 スワップポイントカレンダー – GMOクリック証券

まとめ

これまでスワップポイントというのは、単純に「買い」であればもらえるもので「売り」であれば支払うものだと考えていたのですが、そうではなく政策金利をベースに計算されているもので、金利差がマイナスであれば「買い」でも金利差を支払う必要があるということを初めて知りました。

また、当然といえば当然なのですが、多くのFX会社のユーロ円の「売り」のスワップポイントもプラスになっており、「売り買いのポイントが逆転する」という事実を今更ながら実感しました。

戦略に活かすとすれば、ユーロ円の中長期でのスワップ狙いは、ユーロの金利よりも円の金利のほうが高い限り「売り」で保有すべきだということですね。

もちろんFX会社の「売り」のスワップポイントがプラスであることは前提です。

参考

また、店頭FXでは、FXを取引している顧客に対してスワップ金利をいくら支払うか、支払ってもらうかというのは、各FX会社の自由であるため、会社によってスワップ金利は異なります。

 特に、ユーロ/円のように買いと売りのスワップの差が小さいと、FX会社によってユーロ/円の買いにプラスのスワップ金利がつくところと、マイナスのスワップ金利がつくところが出てくるようです。
出典:zai.diamond.jp

金利が異なる2国間の通貨を売買した際に発生する金利差を「スワップポイント」と呼びます。スワップとは「交換」という意味です。
出典:www.tetujin-vinegar.com

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